あなたの、光になる。
素敵な先輩が異動してきた。
如何にも商社マン街道まっしぐらに歩んできました、と言わんばかりの会社人生40年戦士の先輩は、歓迎会で腹を抱えるほどのユーモアを混ぜこんだスピーチを披露してくれ、わたしをおおいに笑わせ、感動させた。
そして、歳にして30以上違う中、とても柔らかい物腰で、言葉の端々から知性とリスペクトを感じとれた。
歓迎会終了後、寒々とした神田の街並みをひとりで歩きながら、明日から先輩と一緒に机を並べるのが本当に楽しみだ、と胸が熱くなった。
帰りの満員電車の銀座線に一歩足を踏み入れたとき、切りつけるような寒風にさらされたときも、いつもより憂鬱さが5%くらい減っているような、そんな気がした。
昨日より今日、先輩から何か吸収できるかもしれないと考えたら、なんだか明日の朝はいつもより5分早く起きられる気がした。
そう考えると、
誰かの日常で一輪の花を添えてあげるような、
少しばかりの幸せとユーモアを届けられるような存在になることは、
「明日を生きるのが楽しみだ」とその人が思えるキッカケを与えることであり、
その人の人生に光を灯すことと同義なんだ。
たとえそれがちっぽけな影響力しか持たない、ろうそく並みの光であったとしても、
確実にその人の人生に照らす希望となっている。
ユーモアは正義であって、リスペクトは金なんだ。
はじまったばかりの28歳。
これから、いくつの光を集められるのだろう。
いくつの光を届けられるのだろう。
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