「お金が足りないから」と夢を諦める前に、今すぐ出来ること①
どんなジャンルの夢を叶えるにしろ、名案を絞りだす力がモノをいう。
特に、たくさんの夢を次々と叶えていく実り多き人生にしたいのであれば、予想外の障害があっても、不運に遭遇しても、いかなる時でも落ち込まず、動じずに、粛々と名案を生みし続ける筋肉を鍛える必要がある。
「友人からの悩み相談」は、 名案筋を鍛える絶好のチャンスとなるため、一回一回大切に、全力を出し尽くしたいと、わたしは常に考えている。
さて、今回の友人の相談内容は、
海外の美大に留学するため、会社を辞めたものの(今年9月末退職)、お金が足りなそうだから、やっぱり諦めるべきか
ということである。この類の「お金がないから、●●出来ない」というテーマに関しては、自分なりに考えがまとまっているため、この機に紹介したい。
- 夢を4つの箱に分類する。
- 選択肢を全て洗い出す。
- 現状を正確に把握する。
- お金の神様に相談をする。
これから数回の記事に分けて、上から順番に説明していこう。
1.夢を4つの箱に分類する。
「海外の美大に留学したい!」という友人の夢を例にとってみよう。
この1文だけで、わたしは下記のような疑問が浮かんだ。
- 海外とはどこか?ヨーロッパ?アメリカ?アジア?
- 絶対に海外でないとだめなのか?それとも美術を勉強できればどこでも良いのか?
- 学びたい美術のジャンルは定まっているのか?
- 4年制ではなく、専門学校でもよいのか?
このように、「●●したい!」と漠然と発している言葉の裏側には、往々にして、本人自身も整理できていないたくさんのこだわりが詰まっている。どんな夢であれ、第一歩は、まずやりたいことを「①絶対にやりたいこと、②なるべくやりたいこと、③やれたら御の字なこと」の3つの箱に、分類することからはじまる。
彼女の場合、掘り下げて聞いてみると、このような整理となった。
【第1の箱】絶対にやりたいこと
- ヨーロッパへの留学(ヨーロッパであれば、どこでもいい)
- 4年制大学への進学
- デザイン学科
【第2の箱】なるべくやりたいこと
- 今年中の出発
- 卒業(最悪1年行って中退でも良い)
【第3の箱】やれたら御の字なこと
- 自分の貯金でやりくりすること
- 現地でのアルバイト
- 名門校への進学
この3つの箱に分類すると、夢の優先順位が自動的に整理される。
特に、彼女自身が「最悪卒業できなくても、1年間留学できれば最低限満足できる」という本音に気付けたことによって、お金が足りなくなるかもしれないというプレッシャーから大分解放された様子であった。
そして、4つ目の箱、それはわたしが長い間、心にしまっている秘密の箱である。
その名も「50NW箱」。
数字、アルファベット、漢字がいい感じに組み合わさった、いかにもミステリアスな響きである。
例えば、皆さんは、このような夢を持った人に会ったことがあるだろうか。
等々・・・。
もはやお金で解決できる話ではなく、言葉を選ばずに言うと、夢というよりもタワゴトレベルの願望を抱いている、恥知らずでイタイ人。
わたしである。
あれは忘れもしない、19歳の冬。
テレビで流れる紅白歌合戦で、白いスーツを身にまとってlove so sweetを歌う櫻井くんが余りにもまぶしく、わたしは松浦亜弥に生まれなかった自身の不幸と、画面の中の世界にいる愛おしい人との間にある溝の深さを呪い、運命を嘆いていた。
しかし、である。
鳴り響く除夜の鐘の音を聞きながら、神ならぬ仏から、大変素晴らしい啓示が降りたのである。
諸行無常、どんな人にも平等に時間は流れて、世界はどんどん移り変わっていく。
50年も経てば、世界は想像できないくらいに変化していくし、わたし自身も、アイドルも、ただのおじいちゃん、おばあちゃんになる日がいつか必ず訪れるのだ。
従って、わたし自身、今この瞬間ハーバードに行けなかったとしても、とんびが鷹を産んで、孫がひょんなきっかけでハーバード入学を決めてくれるかもしれない。
(まだ見ぬ)旦那が宝くじに当たって、億万長者になれるかもしれない。
そして50年後、わたしが入居した老人ホームに、たまたま櫻井くんも入居し、可憐に歩行器を押すわたしに一目惚れするかもしれない。
↑50年後の櫻井翔さん、櫻井未来さん
そう、今この瞬間だけに着目するのではなく、50年という長いスパンの中で、人生何が起こるか分からないことを考えると、どんなに大それたバカげた願望でも、可能性は0ではなくなるのだ。よって櫻井君とのワンチャンも夢じゃない。
たとえ、それが人生の最後の日まで叶わなかったとしても。
抱いた夢の数だけ、自分の未来に対して期待をもつことができる。もう少し生きても良いかなと、希望を抱くことができる。それだけでも充分、幸せなことじゃないか。
こうして、「50NW箱(50年後人生何があるか分からない箱)」を発明したわたしは、どう考えてもムリゲーな願望・妄想・戯言を大胆不敵にすべて詰め込み、面の皮の厚さを、一日一日、一枚一枚、着実に積み重ねていったのである。
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