未来日記

未来日記

恋に、仕事に、日々の日常について語る日記です。日常に、ワクワクという名の希望を届けていきたい。

最上級に幸せな感情は、「わたしがわたしで良かった」という実感

土曜日の朝。

わたしは、とても悩んでいた。

 

週末にかけて、とある作成中の英文資料を、なんとかブラッシュアップさせなければいけない。

しかし、如何せん未経験の分野であるため、どこをどう直せばよいのかさっぱり見当すらつかなく、わたしは途方に暮れた。

 

英語ネイティブの友人達には、最低限の修正はすでに頼んでいたため、これ以上のアドバイスを得られるアテもなかった。

 

困り切ったわたしは、最後の頼みの綱として、ブログを楽しく読んでいますと、数週間前に連絡をくれたSさんを思い出した。確か、彼はアメリカの西海岸で仕事をしていたなと。ならば、今作ろうとしてるジャンルの資料に関して、多少なりとも経験があるはずだと、藁にもすがる思いで連絡をした。

 

「Sさん、このような資料を作ろうとしているのですが、よろしかったら、英語の部分だけでも少し見てもらえますか?」

 

「もちろん!こちらのアドレスに送ってください~」

 

二つ返事で快諾してくれたSさんに資料を送付したところ、15分後にこんなメッセージが来た。

 

「資料は読みました。追加で質問したいことと修正点がいくつかあるので、〇〇(私の最寄り駅)の喫茶店で作業しませんか?」

 

せいぜい1、2か所指摘をくれたら御の字だと思っていたところ、思いがけない真剣な返信に、わたしはとても驚いた。その後、急遽Sさんと初対面が決まり、1時間後に自宅で一緒に作業することが決定したのである。

 

そして、結論から言うと、Sさんはわたしに根気よく付き合ってくれ、

土日2日間あわせて8時間かけて、資料を丸ごとと言っていいほど作り直したのだった。

 

 

それはそれは、単調な作業の積み重ねだった。

 

「みくさんはどういうことを言いたかったの?とりあえず、日本語で俺に言ってみて」

「今言ったことならば、△△という表現の方が合ってるよね。」

「この部分がとても良いから、強調しよう。記載の順番を変えてみようか」

 

 とても根気のいる、面白味のない作業の繰り返しであるにも関わらず、

Sさんはわたし同等の真剣さで、完成度にこだわってくれた。

 

 

さらに、資料の中に、自分自身に関して詳細に記載する必要があった。

自分自身をさらけ出すことは、勇気がいることだった。少し緊張しながらも、わたしは、自分の生い立ちや価値観をいちから説明した。

 

「みくさん、それ、めっちゃいいね!笑」

「資料に落とし込めないけど、今の部分はすっごく面白いから、口頭で話そう!」

 

そう言っては、優しい笑顔と共に無邪気に励ましてくれた。

 

 

一日の作業が終わり、 Sさんを駅に送る道の最中に、ブログの話になった。

 

シリコンバレーで、誰もいない部屋で、ソファーに座りながら、みくさんのブログを見て、ひとりで爆笑してた」

 「遠い海を越えたところまで、みくさんの文章は届いていて、元気をくれたんだよ。」

 

歩きなれた街並みがいつもより煌いているように感じた。

あぁ、ブログをやってきて本当によかったと人生で一番強く思った。

 

Sさんの家の近くにすごく美味しい焼肉屋さんがある、という話になった。

ここまで手助けしてくれたSさんにお礼を込めてご馳走したいという意図のもと、「じゃあ、お祝いに行きましょう!」とわたしが言った。すると、

 

「うん!ばっちり成功させたら、俺のおごりでお祝いするから!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶みくさん、絶対に大丈夫だから、あとちょっと頑張ってね。」

 

予想を遥かに超える優しさに出逢い、わたしは言葉を失った。

 

誰かから、こんなに純粋な優しさと愛情を受け取ったのは、いつぶりだろうか。

夕陽の光とともに、言葉に表せない温かい気持ちが、胸の中からただただ溢れ出てきた。

 

 

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今年は近年の中でも、相当遊びつくした1年だったと思う。

美術展やディズニーランド、直島や日光、青森への1泊2日の小旅行。様々な魅力的な人と出逢い、行きたいところに行き尽くした。遊び尽くした9か月間だった。

 

それに対して、今週末は自宅に引きこもって合計8時間くらい、Wordファイルとにらめっこしていたので、見方によっては味気ないことこの上ない過ごし方だろう。

 

夏休みの終わりの海辺で、どうしてもどうしても、おっきな砂の城を作りたいと大泣きしていた8歳の記憶が蘇った。

こんな時間だし、なんの意味にもならないじゃないと、お母さんは呆れていた。お父さんも疲れたのか、手を止めて、タバコを吸い始めた。

その中で、通りすがりのお兄さんが、面白いね、おっきなの作ってるんだね!と、足を止めてくれた。そして、せっかくだから、トンネルもちゃんと作ろうね!と、スコップをもって一生懸命手伝ってくれた、そんな遠い昔の感動を思い出した。

 

「 お互いにとって有意義なこと、楽しいこと」に対して、誰かを誘うことは出来ても、互いに忙しい社会人である以上、余り魅力的ではなく、相手にとって得にならないことをお願いすることは、とてもとても気まずいことだ。

 

そんな中で、自ら進んで時間を割いて、同じ目線と真剣さで、なんの見返りなしに一緒に取り組んでくれたSさんからは、溢れんばかりの優しさと愛情を感じた。

 

にじみ出る様な温かい愛情が、どんな刺激よりも、遊びよりも、幸せな気持ちにしてくれるのだと気が付いた。

 

そして、自分から去っていく人に心を痛めることがあっても、このような素晴らしい出逢いがひとつでもあれば、傷ついた気持ちも含めて、人生をまるごとプラスにしてくれるのだ。

 

だからこそ、さよならを、そんなに怖がらなくてもいいのかもしれない。

幸せは近くにあるという言葉も、案外ウソではないかもしれない。

 

 

いっぱいもらったやさしさと愛情をもって、今はなんだって出来る気がするよ。 

Sさん。本当に本当にありがとう。