キス率100%の卑猥極まりないデートスポットに潜入してきた
空もぐーんと高くなった秋日。
昨日わたしは香港から来日した友人と、田町で大好きな馬肉を食していた。
そのあと、二軒目はどうしようかと考えていた時、
ふと10年ほど前、大学生になりたての時に訪れたプラネタリウムバーが、近くにあることを思い出した。
高校から大学にかけて、わたしは生粋の天文オタクであり、ハワイにあるすばる天文台へ観測に出掛けてこともあった。
携帯を手に取り検索したところ、3km先という、
まずまずな距離にあることが分かり、タクシーで移動した。
10年ぶり、2度目の再訪である。
ワクワクを胸に詰め込んで、お店のドアを開けたところ、わたしは驚愕した。
真っ暗である。
プラネタリウムを投影しているということで、ある程度覚悟はしていたものの、
予想を上回る漆黒の店内、漂う妖艶なかほり、映し出される爽やかな星空。
案内された席は、ソファー席である。もちろん、ペア仕様のミニサイズである。
10分前まで、オレンジ色にガンガン照らされた馬肉バルで、対面となって健全な会話を交わしていたわたしたちは、突如暗黒且つエロさがぷんぷんに漂う店内に放り出された。雄大な星空の下で、強制的な0距離感覚。ロマンとエロスが織り成すハーモニー。
モンゴルのゲルから突如草原に放り出された子羊のように、わたしたち二人は、しばらく、呆然と、言葉を失った。
このようなシチュエーション下では、キスしない方がおかしい。
店内の雰囲気、匂い、音楽、すべてがキスへの布石にしか感じられない。
夜空の星はキスへのマイルストーンであり、天の川はキスへのミルキーウェイである。
この港区に位置する小部屋は、もはや日本じゃない。
ツツイ白金台ビル5階の正面扉は、キスすることが目的であり、正義であり、全てであるキスの聖地に繋がるワープの入口なのだ。
ここに来た人類は、皆、織姫と彦星になった気持ちで、全力でキスするしかない。
ここまで来て、キスをしない不届きものは、犯罪者だ。処刑だ。断末魔のような叫び声をあげるまで小一時間胸ぐらをつかんで、キスのお仕置きを課したい。
「こんな卑猥なところに連れてきやがって…」と性犯罪予備者として起訴されてもおかしくないシチュエーションの中、さすがのHong Kongあがり英国流紳士の友人は、戸惑う心を隠して、始終ジェントルな態度を保った。そして、ウィスキーをすすめるわたしをスマートに交わし、照れ隠しのようにChina Blueを注文した。
時間が経ち、ようやく前方の席に座るカップルがいちゃつく様子を確認できるくらい、暗闇に目が慣れきた。
「あ、流れ星だね♡」と指さした後に、キスし始めた左横のカップルを横目に、
わたしはオリオン座の中央に位置するオリオン大星雲を指さし、超新星爆発理論と恒星の生誕に関して解説した。
目の前に広がる雄大な天の川、数万光年、数億光年先に光る星の命に心を打たれながら、
10年もの間存続してきた店の命の儚さに胸を打たれ、目頭が熱くなった。
そういえば、オシャレでおいしい飲食店の激戦区である大都市TOKYOで、このお店はどうして10年もの間、存続できたのだろうか。
そう疑問に感じながら、わたしは夜空に、そして経営に思いを馳せた。
①収益分析
- 港区の白金台に位置する同店の営業時間は19時~26時。
- 座席数は28、2時間制となっている。6時間の営業時間の内、時間帯によって回転数を保守的に設定。
- 食べログを見ると、平均客単価3000~3999円となっており、平均客単価は3500円と仮定。
- 人件費を全時間帯1600円/h、開店閉店準備時間3時間/日、全時間帯1.5人と仮定。
- 同ビルの空室階の賃料を元に、地帯賃料を45万/月と仮定。
①日別売上:
19:00-21:00: 満席率0.5 x 28 x 3500 = 49,000
21:00-23:00: 満席率0.8 x 28 x 3500 = 78,400
23:00-25:00: 満席率 0.2 x 28 x 3500 = 19,600
合計:166,600 円/日
②月間売上(①x30): 166,600 x 30 = 5,000,000 円(おおよそ)
③原価 (②x30%):1,500,000円
④人件費:(6+3) x 1.5 x 1600 x 30 = 648,000円
⑤光熱水道費:100,000円
⑥賃貸地代:450,000円
営業利益(②-③-④-⑤-⑥)=2,303,000円/月
店内が真っ暗で何も見えないため、内装費が余りかからなく、料理やお酒も凝った見た目にする必要がない。ただただプラネタリウムを投射して、店員さんを1人置けば、客は勝手にキスをはじめ、月200万以上の利益が出る。
なんというイージーゲーム。
「だったら、わたしたちも始めてみよう!!香港で一緒にお店を始めよう!今すぐ!NOW!」
と、星を数えて皮算用をした後に、わたしは鼻息荒く、友人の肩を揺さぶった。
②当ビジネスモデルのボトルネック
当店は100%コンセプト先行型のお店であり、初回訪問時の「わあ♡素敵♡」というサプライズが大きい分、何回も行くお店ではない。少なくとも同じ相手とは1回行けば十分だろう。
「インパクト大&コンセプト先行型&同じ相手とは1回しか行けない」お店という意味では、同店は新宿歌舞伎町にあるロボットレストランが同じジャンルといえる。
しかし、同店はロボットレストランとは圧倒的に違う点が2つある。
1つは、ロボットレストランはインバウンド観光客、ビジネス接待、友人家族層と、ターゲット層が広いのに対し、
プラネタリウムバーは、コンセプトの性質上、付き合いが浅いカップル、もしくは未だ付き合ってすらいないカップルというめちゃくちゃ狭い顧客層のみにしかアプローチできない。
更に、立地が白金台の住宅地のど真ん中という、基本的にタクシーでの訪問、且つあらかじめ当店の訪問を明確に目的とした層しか取り込めない。
つまり、ロボットレストランのように、歌舞伎町で飲んでいたらたまたま看板を見かけて、ノリで入ってみた~…というような集客は一切見込めず、
タクシー移動を前提としたそこそこ金持ちで、そしてプラネタリウムバーへの訪問を最初から意図していていた、付き合いが浅く、更にそのエロい雰囲気をフル活用しようと下心を持ったカップル
つまり、
キスに飢えていて、キスがしたくてしたくて震えている、でも普通のシチュエーションではキスできないモンゴルに居る子羊のような迷える小金持ち
という、めっっっちゃくちゃ狭い層にしかターゲットにできない、かなりニッチなビジネス形態であることがお分かりいただけるであろうか。
よって、このような店を経営・維持するためには、このようなニッチな客層に鋭くリーチし、絶えず新規にて取り込み続ける圧倒的なマーケティング手腕が必要なのであるのだ。
その労力の壮大さ、まさに、天の川…。
③総括
20時に田町の馬肉屋さんで集合してから5時間が経った。
丸い天井を駆け抜けていく流れ星を見たのは、何回目だろうか。もう数えきれない。
左前でイチャついていたカップルは、手を繋いでとっくに店を出ていった。
右手にいるカップルも、気付かずない内に、いつの間にいなくなっていた。
確認していないけど、絶対にキスをしただろう。そうであるに違いない。
マスターの閉店の合図とともに、わたしと友人はほくほくした気持ちで店を立ち去った。
星を数えた。
皮算用もした。
キスはしていない。
↓はじめましての方へ
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土曜日の朝。
わたしは、とても悩んでいた。
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困り切ったわたしは、最後の頼みの綱として、ブログを楽しく読んでいますと、数週間前に連絡をくれたSさんを思い出した。確か、彼はアメリカの西海岸で仕事をしていたなと。ならば、今作ろうとしてるジャンルの資料に関して、多少なりとも経験があるはずだと、藁にもすがる思いで連絡をした。
「Sさん、このような資料を作ろうとしているのですが、よろしかったら、英語の部分だけでも少し見てもらえますか?」
「もちろん!こちらのアドレスに送ってください~」
二つ返事で快諾してくれたSさんに資料を送付したところ、15分後にこんなメッセージが来た。
「資料は読みました。追加で質問したいことと修正点がいくつかあるので、〇〇(私の最寄り駅)の喫茶店で作業しませんか?」
せいぜい1、2か所指摘をくれたら御の字だと思っていたところ、思いがけない真剣な返信に、わたしはとても驚いた。その後、急遽Sさんと初対面が決まり、1時間後に自宅で一緒に作業することが決定したのである。
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因みに、わたしは当時、しっかりとこれを認識していた。が、認識はしていたものの、どこか嘘をつきたくない自我が勝ってしまったのである。
言葉を濁しても、話題を逸らそうとしても、「どうして好きになってくれたの?」、「どこを好きになったの?」と何回も何回も聞かれ、遂に、「……カッコいいところ?」と、正直な心の声が喉から漏れてしまった。
次の瞬間、彼は失望したように目線を落とした。
「結局みくも、自分のそういった浅いところしか見ていなかったんだ…」と言いたそうにため息をつき、わたしの恋はあっけなく幕を閉じたのである。
↑引き続き。昨年佐渡島へ旅に出た時に、ヒッチハイクで乗せてくれた現地の方々。人々のやさしさに触れた旅でした。
「それなら、俺よりカッコいい人なんていっぱいいるじゃん。顔が整っている人だって。背が高い人だって。」
彼は言葉を続ける。
違う、そうじゃない…。
いろいろ言いたいことはあったけれども、胸に言葉が詰まり、うまく説明できなかった。
あの時の悔しく切ない気持ちを思い出しながら、キーボードを叩いている。
まず、持論として、わたしは究極的に恋に落ちるキッカケは、顔・身体・匂い以外あり得ないと思っている。
もちろん、優しいとか、その人独自の個性や良さ、価値観に共感出来るとか、そういった要素はとても重要だ。そのような「いいなぁ」、「素敵だなぁ」といった気持ちの重なりによって、相手に対するプラスの感情がどんどん、蓄積される。
しかし、それで恋に落ちるのかというと、全く別問題である。
恋はポイント制ではない。
通常時ではかなりマイナス評価の相手であったとしても、何かのきっかけによってすごくドキッとさせられる場面に出くわせば、一気に恋に落ちることがある。逆に、どんなに優しくても、人間的に尊敬できても、いつまで経っても恋に落ちることが出来ないことも往々にしてあるのだ。
よって、恋はもっと生物的なものに紐づいていて、それが、顔、身体、匂いなのだと思う。
それは、イケメン、美女である必要がある、という意味では全くない。
くしゃっとした笑顔や、不意にちらつく傷ついた表情。柔らかそうな体つきだったり、強がる言葉の裏に隠された、少し自信がない目つきだったり。ふんわり漂う優しい香りや、大好きな映画について、意気揚々と語る横顔。
このような、その人らしい素の一面を不意に発見した時、恋に落ちる、といった瞬間に出逢うのだ。
それに、そもそも内面の長所ほど、頼りないものはない。
どんなに頑張り屋さんの人だって、さぼりたくなる時もある。
好奇心旺盛でアクティブだといっても、部屋の片隅に引きこもりたくなる時もある。
余裕がなくなって、人に当たってしまったり、
誰かのやさしさを受け取れずに、傷つけてしまうこともあるだろう。
だからこそ、わたしは大切な人にこそ「あなたの頑張り屋さんなところが好き」といった言葉を、軽々しくかけないようにしている。だってそれは、裏を返せば、そういうあなたじゃなければ好きじゃないという呪縛になるから。
例え頑張らなくても、力を抜いても、気まぐれでワガママで、人の気も知らずに面倒くさい議論を吹っかけてきたって。
あなたがあなたらしく居てくれるだけで、いたずらっ子のように笑ってくれるだけで、わたしの目にはいつでもかっこよく映るんだよって、一緒にいて幸せになれるんだよって。そう伝えたくて、でも言葉足らずで全く伝えることが出来なかった、そんなもどかしい思いが詰まった、若き日の思い出でした。
一発屋は誰でもなれる。持続して、面白さを保つのはめちゃくちゃ難しい。
ここ最近、何か面白いことを書こう、役に立つことを書こう、と思う度にキーボードを打つ手がズシリと重くなる。
クリエイティブとは、水のようなものだ。
自分の中で「表現したい何か」が腹の底から段々と沁みだして、徐々に沸きあがり、じわじわじわじわと水位を上げ、もうこれ以上は抱えきれない…!と溢れ出した時に、形となり、文章となる。
よって、放っておくと、たまにドドドと湧いたと思えば、そのあとはずーっと止まったりと、とても気まぐれな頻度での制作しかできない。
その気になってハッスルすれば、一発屋となって、ひとつだけ良い作品を残すことは出来るだろう。しかし、継続して質の高いアウトプットを出すためには、絶えず心からクリエイティブな発想を産み出す習慣と、それを確りと形に残すための工夫が必要不可欠だ。
質の高いクリエイティビティを、継続して発揮し続けること。
これは、わたしが思っていたよりも、ずっとずっと難しいことだった。
去年、佐渡島をヒッチハイクで旅した時に道端で発見した牛(!)。
敬愛する久石譲さんは、こんなことを言っていた。
・生涯に一作であれば、誰でもいい曲がつくれる。(中略)だが、仕事は"点"ではなく"線"だ。集中して物事を考え、創作する作業を、次へまた次へとコンスタントに続けられるかどうか。(中略)優れたプロとは、継続して自分の表現をしていける人のことである。さらにいえば、プロとして一流か二流かの差も、力量を維持継続していけるか否かにかかっている。
・確実にたくさんの曲を作りつづけていくには、気分の波に流されてはいけない、という意識が僕には強くある。
・僕の場合、作曲の作業に入っているときは生活も一定のペースを保ち、できるだけ規則的に坦々と過ごすように心がけている。
・頑張ろうとすれば、夕食抜きでぶっ通しでもできる。朝までやることもできる。しかし、それをやってしまうと過度な負荷をかけることで、翌日の効率が確実に落ちる。マラソンランナーと一緒で、長距離を走り抜くにはペースを崩さないことだ。
(イケダハヤトさんのブログから引用)
今までいろいろな人のブログを読んできて、不遜ながらも、
「意外と普通の内容だよなぁ、そんなに毎回面白いことを言っているわけじゃない。これならわたしでも書けるじゃん」
と思っていた。
しかし、毎日たったのひとつでも、しっかりとした記事上げること。
それはこのチャレンジをスタートする前からは想像できないくらい、難しいことだった。
書いても書いても、面白い文章が出てこない。
時間をつぎ込んでも、ありきたりなことしか書けない無力感。
面白いことにプライドを持っていたのに、意外と大したことない自分。
そんな自分のダサさに失望しながらも、
これが今の自分の実力だと、しっかりと受け止める。
そして、少しでも昨日より前進できるように。
恒常的にクリエイティブさを発揮できる習慣を身に着けるために。
出来ることを少しずつ積み重ねていきたいと思うので、これからもご愛読いただけると、とても嬉しいです。
電気自動車テスラは最強のモテアイテムとなり得るのか ~女目線からの考察~
先週土曜日に、青山にあるテスラのショールームへ行き、念願の新型車であるモデルXの試乗を行った。
テスラの基本情報をおさらいをすると、
- 2003年に創業された電気自動車に特化したベンチャー。
- CEOのイーロン・マスク氏は”世界最高の起業家”と言われているすごい人。
- すべての車両に完全自動運転機能対応のハードウェアが搭載。
- ただし、実現には各国・地域の認可が必要となり、まだ実用に至っていない。
- 時価総額は約6兆円で、一時全米自動車メーカー第1位に(2017年8月現在。因みにトヨタの時価総額は20兆円)
これだけを見ると、
「ハイハイ、トヨタの1/3くらいの規模のアメ車メーカーね(*´ω`*)」
くらいの感想かもしれない。けれども、次のデータを見て欲しい。
このは昨年の両社の決算書類から引っ張って数字であるが、2016年、トヨタは1000万台生産しているのに比べて、テスラの生産台数は135分の1となるたったの7.6万台にとどまる。
大衆車を生産するトヨタと違い、テスラが展開している車が価格帯が高い電気自動車のみであるため、市場が小さいのだという事実を差し引いても、売上高で35倍の開きがあり、最終損益では万年赤字垂れ流し、更には黒字化のメドすら立っていないのに、6兆円もの時価総額を付けているのが、このテスラ様である。
更に、先日ジャンク債を発行した際も、瞬く間に飛ぶように売れたことも記憶に新しい。
テスラCEOのイーロンマスク
これがどれほど凄いことであるか、お分かりいただけただろうか。
実績がまだまだ出ていないにもかかわらず、テスラが株式市場でこれだけ人気がある理由は、世界中の人々から期待されているから以外に他ならない。
「でも、電気自動車や自動運転技術は、他の自動車メーカーも開発しているじゃない。テスラは何が違うの?(。・ω・。)」
まず、テスラは電気自動車だけにフォーカスして、生産開発している世界唯一の自動車メーカーであり、これは非常に前衛的なことである。なぜならば、通常の自動車メーカーは既存のガソリン車を生産するためのノウハウ、工場ライン、開発人員、下請け会社等大量の有形無形の財産を抱えている。しかし、電気自動車へ生産を振り切った場合、技術もノウハウもガソリン車とは全く異なるため、これらは一瞬にして負の財産となってしまう。また、電気自動車が売れれば売れるほど、メイン商品であるガソリン車の売り上げが下がってしまうといったジレンマもある。
よって、トヨタをはじめとする大手自動車メーカーはどこも電気自動車への開発に本腰を入れることが出来ていないのが現状だし、今後もすぐには状況は変わらない。
また、自動運転技術はレベル1~5まで段階別に分かれており、レベル4以上になると、運転手を必要としない自立運転が実現可能となる。
そして、テスラ社は唯一、現在自動運転4の技術まで開発が進んでいる自動車メーカーなのだ。
「売上も技術もどうでもいいから、モテるかどうか教えてくれよ!(」`o´)」」
おっと、ついついギークの血が騒いで、長々と語ってしまった。
下記にて、わたしが長年憧れたテスラに、遂に試乗出来た万感の思いがこもった当日の感想をレポートをするとしよう。
「わっ☆ドアが上から開いた~!すご~い!(๑˃̵ᴗ˂̵)و」
「なんかおっきいiPadがある~!╰(*´︶`*)╯」
「トランクが前にも後ろにもあるよ~いっぱい荷物入れそう( •ॢ◡-ॢ)-♡」
以上である。
当日は車が大好きだという車☆男子な友人Sに一緒に来てもらったが、
彼は隣で、
- 3.1秒で時速100kmまで加速させる場面で感動したり、
- 前後12個の超音波センサーによって自動で車間距離調整をする機能に驚いたり、
- 自動車高調整機能に唸ったり、
- 最新の音響機能に舌を巻いていたり、
といちいち感動するのに大層忙しい様子であり、試乗後には
「本当に本当に楽しかった・・・・!あー、テスラすっごくほしくなっちゃった><」
と大変ご満悦の様子であった。
しかし、車に疎いわたしみたいな一般人にとっては、誤解を恐れずに言うと、
テスラ=おっきい車+でっかいiPad
という印象しか残らなかった…(白い目)
確かに、快適であったし、最先端技術満載であることは理解できたけれども、残念ながら、普段運転をしない人にとっては凄さも楽しみもほとんど実感できないのである。
特に、3.1秒で時速100kmまで加速することにロマンを感じるのは、女性がネイルにこだわるのと同じくらい、異性からは全く理解できない男性特有の感情だと断言できるwww
なぜ男性って加速度や最高速度に興奮するんですか?
誰か教えてください…。
よって、長くなったが、題名の「テスラはモテアイテムとしてなり得るか」に対する答えとして、NOであり、おっきめの車とディスプレーで十分に代用できるという結論に至った。
「俺、1年前にこのレクサスを買ったときには、こんなにカッコいい車はないと思っていたけれども、今日テスラに乗ってすっかり自信を無くしちゃった…( ´・ω・`)」
試乗後、愛車で家路まで送ってくれている中、肩を落とすSくんがとても可愛かった。
しかし、Sくんのレクサスとテスラの機能的な違いが、わたしには、今でも、さっぱりわからない。
しょんぼりとするSくんの横顔を見て、来年の誕生日には、大きなiPadをプレゼントしてあげよう、と心に誓った。
「やりたいことが見つからない」と悩む理由は、貧乏だから。つべこべ言わずに、お金を稼ごう。
昨日は、友人の室岡さんに誘われてBornrex社主催の社会人向けの生き方を考えるイベントに参加し、下記3点についてディスカッションした。
①日々ワクワクしているか
②時間の使い方/余裕に満足しているか
③経済的に満足しているか
言い換えると、「今の仕事に楽しんで取り組めているか。時間的にも金銭的にも満足できているか。」という問いかけであった。
なぜか、大企業で働くアラサーになると、「仕事が楽しくない…。将来に対してなんとなく不安を感じる…」と日々モンモンし続けるモンモン族が大量発生する。
「やっぱりお金じゃなくてやりがいだよね…」と22時過ぎの鳥貴族で、同じく疲れ切った同期たちと示し合わせたかのようにつぶやくけれども、
そもそも、やりがいを感じることが何なのか、分からない。
会社を辞めてまで、やりたいことが特にない。
絶対的に会社が嫌だというわけでもないけれども、今のままだとダメだと焦りが止まらない…。
思考が常に脳内をぐるぐるぐるぐる回るものの、答えが見つからない。
次の一手も分からないから行動もできない。
何を隠そう、少し前のわたしもモンモン族の長老として君臨しており、
なんとなく同じ毎日を繰り返す→→不安だ→→悩む→→やりたいことが分からない→→得意なこともわからない→→行動できない→→なんとなく同じ毎日を繰り返す…
といった不毛な無限ループを繰り広げていた。
そして、誕生日といった節目のイベントが来るたびに、
「やばい、去年と全く何も変わっていないじゃん…。。そして同じ事で悩んでいる…(驚)!」
と、自分の進歩のなさに絶望したものである。
でも、最近少し確信をもちつつあることがある。
それは、
やりたいことが見つからないと悩む理由は、ただ単純に自分が貧乏だから。
「いや、それはお前だけだよ。少なくとも俺は、今の自分の給料には満足している。」
そういった声もあるだろう。
しかし、あなたは仮に今の給料に満足していても、会社を辞めてしまったら収入が下がってしまうかもしれない、という恐怖心に駆られているのではないだろうか。でなければ、つまらないと感じている仕事を、モンモンしながらも続けている理由はないはずだ。
例え資産を1億持っていたって、自分自身でキャッシュフローを産み出せない人(お金を稼げない人)は、常に未来に不安を抱き続けるのだろう。
その状態を貧乏と呼ばずに、なんと呼ぶのだろう。
貧乏になるタイミングが今なのか、未来なのか、と時間軸が違うだけなのだから。
更に、よーく考えてみると、「やりたいことがない」というのにも、色々なバリュエーションがあることに気付く。
①「やりたいことがない(けど、とりあえず仕事を辞めたい。)」
②「やりたいことがない(自分の持ち金の範囲内で、やりたいことがない)」
③「やりたいことがない(自分の持ち時間の範囲内で、やりたいことがない)」
この内、①や②は、自分がお金を産み出せたら解決する話である。③も、100%解決とまでいかなくても、お金があれば買える時間はたくさんあるわけで(移動時間をタクシーにする、家事代行を頼む等)、改善できる余地はたくさんあるはずだ。
更に、
「自分に向いていること、得意なことをやりたい。けど、それが何かわからない」
と悩んでいえる人もたくさんいるが、これに対する回答は更にシンプルである。
何故なら、自分が一番稼げる分野が、自分にとって一番向いている分野そのものであるからだ。
だって、向いていない分野で良い結果は残せないし、良い結果が残さなければ、長期的にその分野で稼げるわけがない。
更に、人はたいてい得意なことを好きになり、好きなことをやって結果がでたら、自然とやりがいを感じるものである。
よって、シンプルに「自分は何をしたら一番稼げそうか」と戦略を立てて実行していくことが、自分自身の才能を発掘する一番の近道だし、それを続けていく過程でやりたいことが自然と顔を出していくのだ。
だから、「お金よりも、やりがい…!」と負け惜しみを言うのはもう辞めて、お金を稼ごう。
今も、未来も、ずっと豊かでいられるように。
自分のやりたいことを、物理的に、精神的に制限することがないくらいに。
はじめての方へ↓
愛されるチャラ男と、刺されるチャラ男の違い
イケイケ企業にて5年半勤めていると、
職業柄、先輩、同僚、後輩、友人とたくさんのチャラ男に出逢う。
彼らを観察していると、中には同性からは「アイツ、やっぱりすげぇな…」と舌を巻かれ、女性からは「〇〇くん、やっぱり素敵…。」と目をウルウルさせるチャラ男と、
「またもめたらしいよ…。ほんと懲りない痛いヤツだよね」と同性には裏で笑われ、「〇〇さん、サイテー!」と女性一同に敵視されるチャラ男と、綺麗に二分されることに気付く。
世間一般に、コミットしてくれないチャラチャラした男は最低であり、浮気/不倫する男は女の敵だと言われているが、実はそんな単純な話ではなく、同じ様な行動をしていても、武勇伝として語られる人もいれば、ひんしゅくを買って総スカンを食らう人がいるのだ。
特に、最近男友達の話を聞いて、「あんた、それ、いつか刺されるよ…」と肝を冷やしたので、老婆心ながら、チャラつきたい願望を持つすべての男性に向けて、これだけは守ってほしい3つのTipsをこの機に書き留めておく。
1.Exitを見据えた意思表示をする
突然だが、不動産投資において一番大事なことは何だか知っているだろうか。
利回りが良いこと?築年数が浅いこと?空室リスクが少ないこと?設備?
色々な要素が思い浮かぶであろうし、これらはすべて大切なことであることは疑いようがない。
しかし、一番大切なことと言われたら、それはズバリしっかりと妥当な値段で売り抜けること、という一点に尽きる。
例えば、あなたが1000万円でワンルームマンションを買ったとしよう。
仮にその物件が利回り10%の超高利回り物件で、100万円/年の利益をもたらしてくれたとしても、売却予定の3年後に、200万円にまで値下がりしてしまっては元も子もない。
恋愛も同じであり、チャラ男であるあなたは、まず目の前の子とどうしたいのか(どのようなExit戦略を描きたいのか)を確りと考えよう。結婚したいのか(終の棲家)、とりあえず付き合いたいのか(長期保有)、ただただ遊びたい(短期売買)のか。
方向性を定めてから、事前に先方に意思表示をしておくのだ。
「いやいや、最初から付き合わない、結婚しない…と意思表示したら、誰も相手してくれないよ。」
あなたは、そう思っただろうか。
確かに成功比率は下がるだろうが、明確な意思表示をしたとしても、あなた自身に魅力があるならば、好きになってくれる子はいる。そして、尊敬される身の回りのチャラ男は、あの手この手で、本当に全員この部分を徹底している。
恋愛の入り口の部分で嘘をつかない。しっかりと、意思表示をする。
この部分をしっかりと守っていれば、「別れるなら死んでやる!」と脅されることもなければ、「こんなはずじゃなかった。。全部ばらして社会的に抹殺してやる!!」と牙をむかれることもない。
あなたが望むレベル感の楽しい男女交際を実現できるはずだ。
2.正確なバリュエーションを行う
これは1と若干被る部分でもあるが、非常に大切なことである。
バリュエーションとは「正しく価値を判断すること」であるが、不動産投資でいうと、幾ら魅力的な物件でも適正価格より高すぎる値段で買ってしまっては、負けである。
そして、ここでいうバリュエーションとは「この子はめちゃくちゃ美人のS級だ」、「この子は顔はイマイチだけど、おっぱいが大きいからB+だな」
といったことではない。
今までの人生で培ってきたあなたの審美眼を駆使すれば、女性の顔面スペックの判定なぞ、 コンマ5秒で終了することは、わたしもよく熟知している。
しかし、真に注意しなければいけないのは、目の前にいる女性が大切にしていることを知る、ということだ。そこを怠ると、あなたは知らずの内に彼女を深く傷つけたり、不意にプライドを踏みにじってしまったり、ついつい恨みを買ってしまったといった悲劇を引き起こす。
あなたが冗談交じりで、彼女の二の腕をつまんだけれども、その子は自分の体型にすごくコンプレックスを抱いているのかもしれない。
酔った勢いでしてしまったキスは、その子にとってのファーストキスだったのかもしれない。
あなたが口約束ですっぽかしたデートは、その子にとって、数日間、数週間楽しみにしていた予定だったのかもしれない。
今まで身の回りに居た、皆から慕われ、愛されるチャラ男たちは、例え真剣な付き合いに至らなかったとしても、自分と時間を過ごしてくれた女性には必ず敬意を示した上で、なるべく相手を傷つけないようにと、超えてはいけない一線を常に意識していたように感じた。
不動産購入の際には、皆物件特有の隠れた瑕疵がないか隅から隅まで確認するように、「超えてはいけない一線」の基準は人によって全く異なる。よって、相手を注意深く観察し、尊重することが出来る人は、どんな関係性であれ良い付き合いが出来るものなのだ。
3. 未来に不幸の種を蒔かない。
これは、皆軽視しがちなので、強調しておきたい。
きっとあなたは、いくら遊び相手とはいえ、目の前にいるどんな女性をも楽しませたいというエンターテインメント心に溢れた人であるだろう。
しかし、「今」を楽しませるために、軽々しく相手の「未来」に爆弾を撒いてはいけない。
言葉はタダである。
幸にも不幸にも、チャラ男のあなたは、女性が喜ぶ言葉をたくさん知っているだろう。
「〇〇ちゃん、可愛い」「世界一」「綺麗だ」といった誉め言葉は、例え本心でなくとも、好きなだけ発してもよい。
「大好きだよ」「愛してる」も、まぁ、セーフだろう。
しかし、
「クリスマスに一緒にイルミネーション見に行きたいね」
「子供が生まれたら、俺に似て足がはやいんだろうね!笑」
「スターウォーズの映画、一緒に見に行きたいね」
といった未来に対する約束は、本心でないならば、もしくは実行する意志が薄いのであれば、とことん控えるべきである。
あなたからすると、ただのノリで発された言葉だとしても、受け取った相手は、あなたのことを真剣に好きであれば、必ず心のカレンダーにその予定を刻み込むのである。
そして、あなたが居なくなってあと、
クリスマスや誕生日が訪れた頃に、決して叶えられることのなかった約束を思い出す。
話題作だの、大ヒット中だのと、街中の広告を見るたびに、行けなかった映画の約束を思い出す。
人が奪われて一番辛いものは、未来への希望である。
口約束で期待させて、後にそれを反故するということは、一度彼女の未来に撒いた希望の種を無理やり引きちぎることなのだ。そうして、あなたが彼女の心の中に残した傷跡は、時が経つとともに、積もり積もって恨みとして醸成されるのである。
よって、場を盛り上げるための口約束、実現する確度の低い未来の願望は、本当にやめよう。彼女のために。そして自分の身のためにw
…と、深夜につらつらと書き連ねましたが、一言でいうと、思いやりを持ち、節度を守りましょう、ということですね。
チャラ男の皆さん、投資も、女遊びも計画的に!
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