未来日記

未来日記

いつも鬱々としていた丸の内OLの日誌。人生をポジティブに変えていくのは、自分の行動次第。

恐怖を取り除くのはポジティブシンキングではなくて、ロジカルシンキング?否、やっぱりポジティブシンキング。

大好きなキングコング西野さんが、興味深いインタビューをアップしている。

 

shigotonadeshiko.jp

 

特に、下記一文には非常に共感した。

 

僕は、恐怖を取り除くのはポジティブシンキングではなくて、ロジカルシンキングだと思っています。『こうで、こうで、こうなるから、大丈夫』ということを具体的に理論立てて説明し、納得さえできれば、人はポジティブになれる。ほら、初めての海外旅行は不安だらけですが、何度か経験して、その対処法がわかっていれば不安は消えるじゃないですか? あの感じです」 

 

かのいう私も非常に不安がりで、怖がりだ。

 

「未来は大胆だね、チャレンジャーだね」と評価してくれる友人もいるけれども、とんでもない。

 

私は自分ほど保守的で安定志向の人間は珍しいのではないかと思う。

 

物心がつく頃から、私は絶対に訪れてほしくない未来に関しては、冷静に分析した上で、ありとあらゆる手段を講じて回避する布陣を敷いた。更に、事前の仕込みだけでは飽き足らず、やむを得ず起こりうる最悪なケースを数パターンを想定し、そうなってしまった際の手当も併せて準備するのが常である。

 

14歳、高校受験の時。

「滑り止め、どこにする?」と相談しあう友人を横目に、私は念には念をと、私立公立県外県内含め計8校受験した。(内7校合格)

 

21歳、就職活動の時。

「大手いけるかな…。。><」と、不安を語り合う同級生の横で、私は生活保護を含む社会保障憲法の「基本的人権の保障」について学んでいた。当時の愛読書はBIG ISSUE。「何故皆、当たり前に就職できて一生働き続けられると思うほど楽観的なのだろう…」と不思議に思いながら、最悪職が見つからなくて一時的に路上に迷うことになったとしても、何とか生き延びれる策を真剣に模索していたのである。

 

昔から海外旅行が大好きで、アフリカ大陸を含む20か国以上旅行してきたのだが、旅立つ前には必ず有事に備えて、現地の中国大使館と日本大使館(中国大使館があてにならないリスクを考慮し)の連絡先を控える。更に、急死事故死するリスクに備えて、パソコンのハードディスクの整理は絶対に欠かさない。

 

最近は、「私たち、30になってもお互い独身だったら、結婚しよっか!」としたたかに異性の知人友人に布石を打つアラサーの友人を横目に、「生涯孤独で一生を過ごすことになりそうだったら、老後は一緒に暮らそう。」と親友に打診をしたばかりである。

 

ここまで書いて、自分でも病的なのではないかと疑う。

それくらい、私は本当に、本当に、怖がりである。

 

 

以前、定期的にデートしていた異性との関係に陰りが見え、

「もしかしたら、このまま一緒にクリスマスを迎えることはないのかもしれない…」

という心配が頭をよぎった。

 

時は銀杏がきれいな10月頃であったと記憶している。

 

一年で一番大好きなイベントであるクリスマスを、どうしても、大好きな彼と一緒に過ごしたい。

 

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だけど未来の保証はできないし、どうあがいだって、

私一人では離れていく人の心を繋ぎとめることも出来ないし、冷めていく愛情を温めなおすことも出来ない。

 

私は、悩んだ。

 

そして、ロジカル的に分析した。

 

結論、「クリスマスの思い出をつくる」という目標のみにフォーカスすれば、なんとか自分一人でもコントロール可能だという結論に達し、私は既成事実の作成に奮闘した。

 

結果、なんと1か月半以上も前倒しで、なんの脈略もなく

 

「メリークリスマス!!!!」

 

早すぎる季節外れのクリスマスプレゼントとカードを差し出し、

 

「(もし、関係が続いたら)あと2回くらい一緒にクリスマス祝おうね♡♡」

 

との言葉を添えた。

 

 

このように、西野さんに言うように、ロジカルシンキングを重ねて事前にリスクを認識すれば、最悪なケースは避けられるし、最低限押さえておきたいポイントは確保できる可能性がぐんと高まるだろう。

 

これが安心に繋がるのだと言えばその通りだけれども、ここには一つ、大きな落とし穴がある。

 

それは、リスクを認識することは、ネガティブな結果に意識を集中するとほぼイコールであるため、ついつい恒常的に物事を悲観的にとらえる癖がついてしまうということだ。

 

そして、現実は思考に引っ張られる。

 

深層心理で失敗するんじゃないかと思えば、失敗する可能性が高まるし、恋が終わるんじゃないかとばかり考えていたら、不思議なことに、本当に終わってしまうケースが多くなる。

 

しっかり計算された事業計画は、最悪なPassimic Caseを回避する力を備えると同時に、Optimic Caseに上方修正する可能性も奪ってしまうのだ。

 

先ほどの彼も、想定通りにクリスマス前に振られてしまい、2度目のお祝いをする予定だったクリスマスの本番には、涙をのんだ若き日の思い出だけが残った。笑

 

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どんなに悪い結果を想定していたとしても、心の手当の準備をしていたとしても、その通りになってしまうと、やっぱりとても辛いし、とても悲しい。前倒しにお祝いしたクリスマスの思い出は、失恋の痛みまで拭ってはくれない。

 

だから、ロジカルシンキングで、賢く準備して立ち振る舞うことも悪くないけれども、

 

「きっとうまくいく。」

「わたしはきっと、大丈夫」

 

そんな風に、根拠もなく、無邪気に自分を信じる力を持つこと。

 

ほしい未来を手に入れる、最強の武器はポジティブな心にあるのだと、最近は思い直した次第である。